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【IoT】IoTに最適な通信規格とは(LPWA)

IoTエンジニア養成読本の学習記録です。

LPWAとは

  • Low Power Wide Area の略で、消費電力を抑えて遠距離通信が可能なためIoTに特化している仕様。
  • 「アンライセンス系(免許不要)」と「ライセンス系(免許必要)」がある。

LoRaWAN(アンライセンス系)

  • サブギガ帯と呼ばれる920MHz帯を使う
  • 広域通信(数km)
    • 規格上では10〜20kmで、最大無線出力(20mA)の実測値は約1.5〜6km
  • 低消費電力(20mA程度)
    • 送信時の電力が20mAで、待機中は1/100
  • 常にDevice主導の通信(Uplinkから通信開始)
  • 低データレート(1通信あたりのデータ量=11byte)
  • マルチポップ機能はなし
    • LoRaゲートウェイに対してLoRaモジュールが紐づくようになる(BLEと同じ)
  • IPではなくDev Addr(32bit)で管理

LoRaWANアーキテクチャ

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セキュリティ

セルラーなどのように思い認証/暗号化処理はできないため、デバイス、Network Severであらかじめ、Nwskey、Apskeyという事前共有鍵(PSK)を双方で事前共有しておき、通信する際はこの鍵で暗号化の正当性を確認する。

ユースケース

一度に送信できるデータは最大11byteで小さいが、温度、湿度、加速度等のセンシングであれば数バイト程度で事足りるケースが多い。

  • インフラ(電気、水道、ガス)
  • 一次産業(農業、酪農、狩猟)
  • 産業機器(工場、重機)
  • 防災(水害、地滑り、落盤、橋梁監視)
  • GPSラッキング(子供、高齢者、ペット)

実装例

LoRaWANモジュール自体は通信モジュールなので、デバイスを制御するためにマイコンが必要。低スペックのマイコンで十分。

各システムの選定と実装のポイント

下記を考慮して総合的に判断する。

1つの方式にこだわるとだいたい無理なデバイス実装、システム構成になるため、複数の通信を組み合わせるのが良い。

  • 通信範囲
  • データ量
  • 通信頻度
  • 消費電流
  • モビリティの有無(定点か移動か)
  • IPの有無
  • 通信方向(双方向、片方向)
  • 通信量

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引用元:https://www.gsma.com/iot/wp-content/uploads/2016/10/3GPP-Low-Power-Wide-Area-Technologies-GSMA-White-Paper.pdf